不妊・不育症

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山王ドームクリニック

不妊治療について

不妊症とは?

不妊とは、正常な性生活を営んでいるにもかかわらず、一定期間以上経ても妊娠の成立をみない状態をいいます。一方不妊症とは不妊のために悩んでいる。あるいは妊娠を希望し医学的な治療を求める場合とされています。なお米国では不妊と不妊症を区別せず、いずれも”infertility”と表現しています。
正常な性生活を営んだカップルでは約50%は3ヶ月以内に妊娠し、6ヶ月以内には75%が、1年以内には90%近くのカップルが妊娠します。実際にどの時点で不妊の治療を開始するかについては、わが国においては2年間子供が出来ない状態を不妊とみなすのが一般的な考え方でした。しかし、欧米などでは1年間で不妊と診断するというのが一般的な考えとなっています。また、一般に生殖能は年齢とともに低下するものであり、20代前半の女性の不妊率は7%程度といわれますが、30代後半では約3倍となります。したがって年齢が上昇するほど早期に治療を開始したほうがよいと思われます。近年女性の結婚年齢が以前と比べ高くなっており、妻の年齢が35歳以上である場合、1年以上妊娠が成立しないようであれば、検査、治療を始めたほうがよいと思われます。

妊娠の成立

月経が終了すると、卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)、脳(脳下垂体)から性腺刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。これらのホルモンにより、卵巣に排卵の準備のための変化がおこります。卵巣には卵胞という、水(卵胞液)の溜まった嚢のようなものいくつかありますが、このどれか一つの卵胞が大きくなってきます。(成熟卵胞)卵胞が十分成熟すると、脳下垂体より分泌される黄体化ホルモン(LH ; luteinizing hormone)の量が急激に増加します。LHサージこのホルモンの上昇により、成熟卵胞は破裂し、卵子は卵胞液とともに腹腔に排出されます。排卵排卵は次回予定生理の約2週間前におこります。排卵の時期になると子宮の頸部に頸管粘液が作られます。精子はこの頸管粘液の中を泳いで子宮の中に入り、さらに卵管を通って卵管采に達します。この時点でタイミングよく排卵が起こると、卵子と精子が一緒になります。この状態を受精と言います。受精した卵子(受精卵)はその後、細胞分裂を繰り返しながら、卵管を通り子宮の中へ戻ってきます。この間に排卵が起こったあとの卵巣から、黄体ホルモン(女性ホルモン)が分泌され、子宮の中に、子宮内膜という組織がつくられます。受精卵が子宮内へ戻ってきた時点で、この子宮内膜が十分増殖していると、受精卵は内膜に着床します。さらに、卵巣がつくるホルモンは、受精卵がうまく育つように環境をととのえます。

排卵の時期について

排卵というと、生理の2週間後とか、生理と生理の中間、あるいは生理が終わった1週間後と考えている方が多いようです。しかし、これは必ずしも正しくはありません。排卵は、次の生理の2週間前に起こります。つまり排卵がおこり、妊娠が成立しない場合、2週間後に生理が始まるわけです。月経が28日周期の場合はだいたい前述のような時期になりますが、生理が1週間遅れるような時は、前回月経開始日より、3週間目に排卵がおこったことになり、さらに2週間遅れる様な時は4週間目に排卵が起こったことになるわけです。
また、基礎体温が最も下がった日が排卵日と記載されていることがありますが、排卵は基礎体温が下がりきった日から、上がりきった日までの、どこかで起こると考えられています。基礎体温のみで排卵日を特定することは困難です。

不妊症の原因

不妊症の原因には様々なものがあり、またいくつかの因子が複雑に関わっている場合もあります。おおよそ排卵因子が10〜15%、卵管因子が30〜40%、30〜40%は男性因子、10%程度は頸管因子、10〜25%は原因不明不妊と思われます。
内分泌因子
(排卵因子)
  • 無排卵(視床下部−下垂体系の異常、多嚢胞性卵巣、高プロラクチン血症、卵巣の障害、副腎疾患、糖尿病など)
  • 黄体機能不全
  • 黄体化未破裂卵胞症候群
卵管因子
  • 卵管閉塞・狭窄、卵管内膜の障害
  • 卵管周囲の癒着
子宮因子
(着床因子)
  • 子宮奇形、子宮発育不全、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ
  • 子宮内膜炎、Asherman症候群
  • 子宮内膜機能異常(黄体機能不全)
頸管因子
  • 頸管粘液産生不全
  • 頸管粘液−精子不適合
男性因子
  • 造精機能障害、精路障害、副性器障害
  • 射精障害
免疫学的不妊
  • 抗精子抗体
  • 子宮内膜症
その他
  • 性交障害など

不妊原因別の検査法

  一般検査 特殊検査
内分泌因子 基礎体温
ホルモン測定(卵胞E期:LH,FSH,プロラクチン・黄体期:プロゲステロン)
超音波による卵胞の観察
ホルモン負荷試験
(LH-RHテスト、TRHテスト)
LHサージの検出
ホルモン測定
(テストステロン、DHAS,TSHなど)
染色体検査、卵巣生検
卵管因子 子宮卵管造影法
卵管通気法
内診
腹腔鏡検査
超音波断層法下通水
クラミジア抗体
子宮因子 超音波断層法
子宮卵管造影法
子宮内膜組織診
子宮鏡検査
腹腔鏡検査
MRI,CT検査
頸管因子 頸管粘液検査
性交後検査(ヒューナー・テスト)
ミラー・クルツロック検査
男性因子 精液検査 ハムスター卵精子貫通試験
睾丸生検、精路造影、染色体検査
免疫学的不妊   抗精子抗体
抗透明帯抗体